新発田城石垣の測量調査結果について

ページ番号1001546  更新日 令和6年3月27日

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新発田城の石垣は、総延長で約350メートル、積み上げられた石の数約1万1千個が現存しています。石は市内古寺産の粗粒玄武岩で、積み方は、大部分が、切込み接(は)ぎ、布積(ぬのづ)みという高度な技法が用いられています。

近年、石垣の一部について孕み出し(はらみだし)やズレが認められ、平成26年9月には「新発田城石垣の孕み出し防止対策を求める請願書」が市議会で採択されました。

これを受け、市教育委員会では平成27年度から新発田城石垣調査事業に取り組んでいます。事業を開始するにあたって、平成27年5月に城郭石垣の専門家7名を当市に招いて石垣の現状を見ていただき、今後どういった対応が必要かについて意見をいただきました。

専門家からは、「現在の孕み出しは、継続的に安定しているか動いているかで評価は異なる。動きの定量的なデータを把握するための測量観察が必要」との指摘がありました。

このことから、市教育委員会ではその対策として、平成28年度から、石垣の動きを把握するため、年3回(3月、7月、11月)光波測量により観測しています。

平成29年7月に実施した5回目の測量から、石垣の動きをより的確に把握するため、測量箇所数を17から23に、1か所あたりの観測点を3から5に増やし、平成30年11月に実施した9回目の測量からは、測量箇所を23から更に25に増やし、令和5年11月に23回目の測量を終えました。

観測の結果、25箇所114ポイントの平成28年4月から令和5年11月までの差は、最小0.0cmから最大3.2cm(堀方向への差で測定誤差を含む。)でした。測量箇所のうち比較的差が大きいのは、表門と旧二の丸隅櫓との間です。一方、差が小さいのは旧二の丸隅櫓と三階櫓との間でした。これからも石垣の観測を継続していきます。

なお、石垣の動きを示す図のうち代表的な3箇所については添付のとおりです。

次回測定は、令和6年3月の予定です。

写真:新発田城の石垣調査をする人

写真:新発田城の堀の向かい側から石垣調査をする人

添付ファイル

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