「門前町の知恵」

ページ番号1001588  更新日 平成30年3月29日

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「広報しばた」2016年11月1日号掲載

写真:角米沢屋旅館

我が家には2つの家紋があります。二階堂家の家紋は「木瓜(もっこう)」ですが、家業である「角米沢屋旅館」は「梅鉢(うめばち)」です。我が家は、江戸時代から明治時代にかけて、「出羽屋」という屋号で旅籠屋を営んでいました。ですから、地元では「出羽屋」という昔の屋号で呼ばれることも多くあります。

現在の建物は、斉藤七兵衛さんという方が「角米沢屋」として商いされていたものを、明治39年に私の曽祖父の太子松が買い求めたと聞いています。

そのときに、なぜ「出羽屋」を名乗らずに、「角米沢屋」の屋号を引き継いだのか定かではありません。推察するに、菅谷不動尊を参拝される「講中(お参りの団体)」の中には、「出羽屋」をひいきにされている方と、「角米沢屋」をひいきにされている方がいたため、一挙両得を狙ったのではないでしょうか。

現在、菅谷で商売をされているのは、本米沢屋さん、秋田屋さん、そして我が家ですが、昔はほかにも会津屋さん、庄内屋さんなど、たくさんの旅籠屋やまんじゅう屋などが店を構え、繁盛していたそうです。

ところで、お気づきのように、これらの旅籠屋の屋号には、すべて地域名が付いています。その由来は分かりませんが、東北地方に多かった講中の方々が、自分のふるさとや馴染みの地域名が付いた宿を選択したものではないかというのが私なりの答えです。

また、旅籠屋同士の間でも、過度の客引き競争を避ける、いわば「住み分け」の考え方から、「1つのパイ」を、みんなで分かち合って生きてきたのではないでしょうか。

肩を寄せ共に生きる知恵から、このような屋号になったものと考えていますが、どうでしょう?あくまでも自説ですが…。

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