暮らしを美しく整える心配り 日常の中に文化が息づくまち

ページ番号1006326  更新日 平成30年3月29日

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新発田の歴史や文化を子どもたちに伝えていきたい

長徳寺住職 関根正隆さん

写真:関根正隆さん

 1585(天正13)年に創建された長徳寺の18世住職を務める関根さんは、長岡市の出身。奥さまの実家に婿入りするかたちで新発田へやって来た。

 400年以上の歴史をもつ長岡の万休寺の長男として生まれ、小学生の頃から「将来は寺の跡取りになる」と決めていたという関根さん。「特に反発心も抱かず、逆に『ラッキーだな』と思っていました。企業で出世するのは難しそうだけれど、お寺を継げば一国一城の主になれるぞと思って」と笑う。

 京都の大学へ進学し、大学卒業後は京都の本山に職員として勤務。そこで奥さまと出会うが、自身は三人兄弟の長男、奥さまは二人姉妹の長女という、どちらも寺を継がなければいけない立場にあって結婚は難しい問題だった。話し合いを重ねた末に、関根さんが奥さまの実家に入ることになったという。

写真:関根正隆さん

 新発田のことをほとんど知らなかった関根さんは、暮らし始めてみて文化度の高さに驚いたとか。「檀家さんのお宅に伺うと、季節ごとに掛け軸を替えたり、床の間に花を飾ったりと普段の暮らしを美しくしつらえる細やかな心配りが感じられます。城下町の伝統なのか、生活意識レベルが高いのでしょうね。お茶やお花を嗜む方も多いですね」と話す一方で、そうした歴史的、文化的に裏打ちされた新発田の魅力が少しずつ失われつつあることが心配だとも。

 「古い建物や街並みも壊してしまえば永久に失われてしまう。お金もパワーも必要ですが、守っていかなければいけないものです。併せて、まちの文化や歴史を子どもたちに伝えていくことも大切。新発田の誇りを若い世代に受け継いでいってほしいですね。」

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