新発田市の下水道

ページ番号1001424  更新日 令和4年1月27日

印刷 大きな文字で印刷

新発田市の下水道についてお知らせします

1 下水道の目的とはたらき

近代以後、科学技術の目覚ましい発達によって、我々人間の生活は非常に便利なものとなりました。しかし、物質的な豊かさばかりを優先してきたために、環境破壊が急速に進み、大きな社会問題となってきています。まちを流れる川や水路も、かつては人が泳げるほどきれいでしたが、今では家庭からの生活排水などにより、汚いドブ川状態になっているところがほとんどです。

下水道は、みなさんの生活環境や、自然環境のうちの「水環境」を改善するための施設であり、具体的には次のような役割を持っています。

  1. 水洗トイレの普及をはかり、家の中を衛生的で快適にします。
  2. 悪臭や害虫の発生源である側溝・水路の汚れをなくし、まちをきれいにします。
  3. 川や海の汚れをなくし、豊かな自然環境(水環境)を取り戻します。

これらの役割は、次のような方法で果たされていきます。

  • A:汚水を地上の水路ではなく、地下に設置した管に流します。
    生活排水を地上の水路に流すと、悪臭を発したり、ハエ・カ・ユスリカなどの産卵・生育場所になったりします。地下の密閉された下水道管に流すことで、臭いは地上に漏れず、害虫も侵入できません。地上の側溝・水路は、雨水だけが流れるところになるので、ドブ川状態は解消されていきます。
    また、下水道管には生活排水だけでなく、し尿も流せるので、浄化槽などの特別な装置を使わずに水洗トイレを設置することができます。
  • B:下水道管に流された汚水を処理場に集め、きれいな水にしてから川へ流します。
    処理場に集められた汚水は、微生物のはたらきで汚れ(有機物)を取り除き、さらに塩素消毒してから川へ放流します。放流先の河川に影響が出ないように、放流水は定期的に水質検査を受けることになります。

2 下水道の種類

新発田市が建設または管理している汚水処理施設には、次の3種類があります。

公共下水道

市街地に建設中の下水道で、国土交通省(旧建設省)の補助を受けています。県が建設している阿賀野川流域下水道に接続し、平成14年10月1日から市内の一部地域で供用開始(※)されました。汚水の処理は、新潟市名目所にある新井郷川浄化センターで行います。

特定環境保全公共下水道

  1. 月岡処理区:旧豊浦町月岡地区を対象とし、温泉排水と一般生活排水を別々に浄化処理。処理場は月岡浄化センター。
  2. 紫雲寺地区:旧紫雲寺町の一般生活排水を浄化処理。処理場は中条浄化センター。
  3. 加治川地区:旧加治川村の一般生活排水を浄化処理。処理場は加治川浄化センター。

※月岡地区は、月岡温泉の源泉が、硫化水素含有率日本一といわれる成分を持っているため、温泉排水と生活排水を一緒に浄化処理することが困難なことから、国内で初めて処理系統を分離して処理する公共下水道施設を整備したものです。

農業集落排水処理施設

農村地域では、生活水準の向上、混住化の進展などの理由から河川、農業用水路等への生活雑排水の流入が増加し、農業用水の水質汚濁に起因する農業生産の低下や生活環境の悪化等の問題が生じています。
このことから、農村部においては、農業用水路の水質悪化及び生活環境の改善要望が強かったことから本事業に着手しました。
平成2年度に策定した「下水道整備構想」に基づき、農業用排水の水質保全が喫緊に必要な地区など、事業の採択基準要件が整った地区について事業採択を受けて整備を実施しています

※「供用開始」とは、下水道が使える状態になること、すなわち、区域内の方々が下水道へ接続できるようになることをいいます。

3 合流式と分流式

「下水」には、「汚水(おすい)」と「雨水(うすい)」とがあります。汚水とは、水洗トイレから流すし尿や台所・風呂などから出る生活排水のことをいい、川や海の汚染を防ぐため、処理場できれいにしてから流す必要があります。これに対して、雨水は自然のものなので処理する必要がない反面、大雨時の浸水を防ぐため、速やかに流れていく経路がなければなりません。

この汚水と雨水の扱いの違いにより、下水道には「合流式」と「分流式」という、2つの方式があります。

  • 合流式
    汚水と雨水を同じ管に流す方式で、かなり古い時代から下水道を整備している大都市に多く見られます。汚水と雨水をいっしょに流すことが出来るので簡単な反面、非常に太い口径の下水道管を設置しなければならないので建設費が高くつく、という問題があります。また、許容量を越える大雨になると、下水が処理場で処理しきれずに川へ放流されたり、マンホールから下水が溢れたりするため、最近はあまり採用されていません。
  • 分流式
    汚水は、地下に埋設した下水道管(汚水管)を通って処理場へ運ばれます。雨水は、地下に雨水管を設置する場合と、従来どおり地上の側溝や水路に流す場合とがありますが、汚水と違って処理の必要がないので、そのまま川などに放流します。分流式の良い点として、合流式に比べて水量が少ないので処理場や管の規模が小さくて済み、建設費や維持管理費が安いということが挙げられます。また、大雨になっても処理場に大量の下水が流入することがないので、安定した汚水処理が可能です。ただし、下水道に接続する排水設備は、汚水系統と雨水系統とを分けなければなりません。

新発田市では以下の理由から、公共下水道・農業集落排水・地域下水道のすべてに分流式を採用しています。

新発田市では、まず汚水対策が急務であり、できるだけ早く整備を進めていかなければなりません。
下水道の建設には大きな財政負担を必要とし、さらに建設費の一部は地権者や住民の方々の負担となるので、これらをできるだけ安く抑えていく必要があります。
市街地の雨水対策については、地上の側溝・水路に流れた水を集め河川へ運ぶ大容量の水路(雨水幹線)を整備しています。これによって浸水は年々減少する傾向にあり、成果が上がっているといえます。
雨水も処理する合流式では、維持管理費も高くなります。その結果は下水道使用料に反映されてしまうことになります。

よって新発田市では、地下の下水道管には汚水だけを流し、雨水は従来どおり地上の側溝・水路に流していただくことになります。

下水道への接続に皆様のご理解・ご協力をお願いいたします。

より良いウェブサイトにするために、ページのご感想をお聞かせください。

このページに問題点はありましたか?(複数回答可)

このページに関するお問い合わせ

下水道課施設管理係
〒957-0026 新潟県新発田市下内竹747番地 水道局庁舎内
電話番号:0254-23-7284 ファクス番号:0254-26-3711
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。

下水道課計画係
〒957-0026 新潟県新発田市下内竹747番地 水道局庁舎内
電話番号:0254-23-7179 ファクス番号:0254-26-3711
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。