Uターンして地元でチャレンジする

ページ番号1006151  更新日 平成30年3月29日

印刷 大きな文字で印刷

「新発田の雇用を増やし、地元の活性化に貢献できれば」

写真:阿部泰祐さん

株式会社moac代表取締役 阿部泰祐(あべたいすけ)さん

新発田で起業するという選択

 東京の飲食店で勤務した経験を生かして、地元・新発田で起業した方がいます。都会ではなく、新発田で起業することにどのような思いを持っていたのでしょうか。まちなかにある飲食店「Dining&Cafe 2co」と「食彩酒蔵ichi5」を経営する、阿部泰祐さんにお話を伺いました。

地元のためにできることを考えたら、起業につながりました

東京での経験を生かして、飲食店を開店することを決めたという阿部さん。起業のきっかけは、地元をもっと元気にしたいという思いからでした。

 私は大学進学のときに東京へ出て、大学卒業後は東京で商社に3年間勤めました。その後、司法試験合格を目指すためにロースクールに通いながら、飲食店で7~8年働いていましたが、だんだん1人で新発田に暮らしている父親のことが気になるようになりました。「そろそろいっしょにいた方がいいのかな」と考え、司法試験の勉強を一時中断して、地元に帰ることを決めました。

 まず、新発田に戻って自分に何ができるかを考えて、思い浮かんだのが東京・六本木の飲食店で働いた経験を活かして、飲食に関わる仕事をすることでした。どこかに勤めるのではなく起業しようと思ったのは、雇用を創出したいと考えたからです。東京に住んでいる頃、新発田に帰ってくる度にまちに活気がなくなっているような気がして、寂しさを感じていました。自分が店を開くことで雇用が生まれ、地元のために少しでも役に立てるのではないかと思ったことが、起業したきっかけです。

新発田の土地柄などを考えながら開店準備を進めました

写真:従業員の仕事を見守る阿部さん

「長年離れていたので地元のことでも分からなかったこともありました」と話す阿部さん。それでも、新発田の情報を収集しながら新発田のお客様に喜んでもらえるお店の実現を目指したそうです。

 起業のための下調べや準備は、新発田に戻る1年くらい前からしていました。まず、市が創業支援の制度を行っていることを知り、問い合わせたり手続きを進めたりしました。起業するにはお金がかかるので、この制度を活用できたからこそ踏み出せたところもあります。

 また、店のコンセプトやターゲットとする客層を決めるため、新発田に住む友人から土地柄などの情報を聞いて、自分の目で確かめるために帰って来ることもありました。経営学などの勉強は特にしませんでしたが、どのようにするとお客様がどのように反応するかなど、人の動向についてはとても考えました。事業を始めることにリスクはつきものですが、お客様の潜在的なニーズを見つけることができれば、事業として継続できるのではないかと思いました。

愛されるお店に育てていきたいです

現在2店の飲食店を経営する阿部さん。愛される店づくりのために、今でも月1回は東京の飲食店で働きながら情報を収集して、自分のお店に反映できるように日々新しいことを考えているそうです。

 1店舗目の「Dining&Café 2co」がオープンしてから数年経って感じることは、飲食店は出店したときが完成ではなく、育てていくものだということです。コンセプトなどは初めに決めますが、お客様の反応を見ながら微調整してくことも大切です。「おいしいね」と言ってくれるお客さんや、「お店の雰囲気もいいね」と通ってくれるお客さんのためにも、もっと努力して、よりたくさんの人に自分たちの料理を食べてもらえるようにしたいです。また、平成29年8月には2店舗目の「食彩酒蔵ichi5」をオープンしました。コンセプトの異なる2店ですが、どちらもお客様に愛される店に育てていきたいです。

熱意のある人は、まず挑戦してみてほしいです

写真:ローストビーフなどの料理

「将来的には県外の意欲ある人も雇用したい、そのためにどうしたら人が来てくれるかを考えている」と、まちの活性化への熱い思いも話してくれました。

 起業してみたいと考えている方には「まずは挑戦してほしい」と伝えたいです。失敗して全てが終わるわけではないし、私はやってみて本当に良かったと思っています。新発田は、都会に比べて少ない金額でチャレンジできるまちです。その土地の習慣や雰囲気などは住んでいないとわからないですが、離れているからこそ客観的に見て分かることもあります。そういった視点や経験などを活かしながら起業したいという熱意のある方に、ぜひ新発田に来てほしいです。一度、気軽に新発田に来てみてください。

 

大切な地元を活性化させたいという想いと、それを実現させるための強い意志を伝えてくれた阿部さん。阿部さんの今後に期待するとともに、心を込めておもてなししてくれる阿部さんのお店にぜひ一度行ってみませんか。

より良いウェブサイトにするために、ページのご感想をお聞かせください。

このページに問題点はありましたか?(複数回答可)

このページに関するお問い合わせ

みらい創造課広報広聴係
〒957-8686 新潟県新発田市中央町3丁目3番3号 ヨリネスしばた5階
電話番号:0254-28-9532 ファクス番号:0254-22-3110
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。