水害時の衛生対策と消毒方法

ページ番号1019953  更新日 令和4年8月8日

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1 家屋等が浸水した場合

台風や豪雨等により家屋などが浸水した場合、洗浄や拭き取りにより十分に汚れを除去し、乾かした後、消毒をするようにしてください。
消毒は、汚れのない状態でないと効果を発揮することができません。

2 衛生対策

家屋などが浸水した場合、次のとおり洗浄及び衛生対策を行ってください。

(1)床上の場合

室内は、食事や睡眠など生活する場所のため、泥や汚れを十分に取り除いた後、消毒を行います。

1.水が引いた後、濡れた畳や家の中の不要な物を片付けてください。
2.汚れた家具や床・壁など、水で洗い流すか、雑巾などで水拭きをしてください。
3.食器類や調理器具などは、水洗いして汚れをきれいに洗い流してください。
4.食器棚や冷蔵庫などは、汚れをきれいに拭き取ってください。

(2)家の周囲や床下の場合

土砂等を取り除いた後、水で洗い流し、しっかりと乾かすことが重要です。
床下に土砂や水分が残っている場合、その湿気により家の基礎や土台(床組)など
に影響が出る場合があります。

1.汚泥や不要な物などを片付けてください。
2.庭木や外壁に付いた泥は、水で十分に洗い流してください。
3.床下換気口のごみを取り除き、床下の風通しを良くしてください。
4.床下は、スコップや流水を用いて汚泥を取り除いた後、雑巾などで水気をなくし、扇風機などにより強制的に喚起し、乾燥させてください。
※床下や庭などの消毒は原則不要です。

(3)食中毒、感染症予防

1.浄化槽は、安全と衛生を点検・確認してから使用してください。
2.水に浸かった食器や停電により保存温度が保てなかった要冷蔵・冷凍食品はできるだけ破棄してください。
3.からだに異常を感じたら早めに医療機関を受診してください。
4.食事の前や用便の後などは、しっかりと手洗いをしてください。

3 消毒方法

消毒薬は、過剰に使用すると人の健康や環境へ影響を与える場合があります。使用は必要最小限にしましょう。使用の際には、取扱説明書に従い、事故が起こらないよう注意してください。

家庭で使いやすい消毒薬と使い方

お近くのドラックストアやホームセンター等で購入できます。

【塩化ベンザルコニウム(逆性石けん)】
※多くは「10%塩化ベンザルコニウム」として販売されています。
・使用濃度0.1%(濃度が10%のものを使用する際は、薬液を100倍になるように水で薄める)
・家具や床などの消毒に適しています。
・雑巾に浸して拭いてください。(ゴム製品、皮革製品への使用はさけてください。)

【次亜塩素酸ナトリウム(家庭用塩素系漂白剤など)】
※多くは「6%次亜塩素酸ナトリウム」として販売されています。
・使用濃度0.02%(濃度が6%のものを使用する際は、薬液を300倍になるように水で薄める)
・飲食器具等の消毒に適しています。
・薬液に5分程度浸した後水洗いしてください。(金属には使用できません)

【アルコール系消毒薬(速乾性すりこみ式のものなど)】
・使用濃度70%以上のもの(薄めずそのまま使用する)
・手指等の消毒に適しています。
・乾燥した状態の手指に消毒液をつけてしっかりすりこんでください。

参考:消毒方法の例(※消毒薬は色々な濃度のものが販売されているので、濃度に合わせて薄め方を変更してください)
 

消毒対象 消毒薬 薄め方 使用方法
屋内
(汚水に浸かった壁面や床、家財道具)
塩化ベンザルコニウム
(逆性石けん)
多くは「10%塩化ベンザルコニウムと」して販売されています。
10%塩化ベンザルコニウムを使用する場合・・・
10mlに水を加えて
1L(濃度0.1%)とする。
泥などの汚れを洗い流すか、雑巾などで水拭きしてから、十分に乾燥させた後、薄めた液を浸した布などでよく拭く。(噴霧器を使用する場合は、濡れる程度に噴霧する。その後、風通しをよくしてそのまま乾燥させる。)
消毒は汚れが残っていたり、濡れている状態で行うと十分な効果を発揮することができません。
食器類 次亜塩素酸ナトリウム
多くは「6%次亜塩素酸ナトリウム」として販売されています。家庭用塩素系消毒剤でも可。
6%次亜塩素酸ナトリウムを使用する場合・・・
4ml(ペットボトルのキャップ1杯)を水1Lに加える(濃度0.02%)。
食器等を水洗いした後、消毒液に5分以上浸し、水でよくすすいで乾燥させる。
手指
(汚れた箇所や土などに触れた後)
アルコール系消毒薬
(速乾性すりこみ式)
薄めず、そのまま使用する。 流水で汚れを洗い流した後、石けんでよく洗い、流水でよく洗い流す。その後、乾いたタオルなどで水分をふきとり、アルコール系消毒液で消毒する。

※消毒薬を取扱う際にはゴム手袋などを使用するともに、皮膚や目にからないように注意してください。また、皮膚についた場合、水と石鹸でよく洗い流し、目に入った場合は、水で15分以上洗い流し、医師の診察を受けてください。
※消毒液をペットボルへ移し替えないでください。誤って飲んでしまい、事故につながることがありますので、必ず使い切ってください。また、他の消毒液や洗剤と混ぜないでください。
※消毒液の入っていたバケツやじょうろなどは、使用後、十分に水で流してください。

4 浸水被害(床上)を受けた住宅等へ消毒剤を配布します

浸水被害(床上)を受けた住宅等の所有者には、消毒剤を配布します。
詳しくは、下記をご参照ください。

全国的に消石灰による健康被害が出ているとの報告もあり、厚生労働省では、床下や庭などの屋外への消毒は原則不要との見解を示しています。
このため、市では、原則として消石灰の配布は健康被害の危険性を考慮し配布いたしません。
汚泥等が取り除きにくい場所等を消毒したい場合は、環境衛生課にご相談ください。 

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