新発田城の変遷

ページ番号1005188  更新日 平成30年3月29日

印刷 大きな文字で印刷

年代(西暦) 新発田城変遷の内容 溝口家当主
慶長3年(1598年)

新発田城築城開始
堀・土居等の工事を優先し、建物は急を要するものから順次整備を進める

初代 秀勝

正保3年(1646年)

この年までに設けられた櫓や門は次のとおり
本丸
表門、裏門、西南櫓(後の三階櫓)、鉄砲櫓、辰巳櫓、折掛櫓、物見櫓
二の丸
大手中の門、西の門、土橋門、古丸門、東出丸門、筋違門、東櫓、中の門脇櫓、西の門脇櫓、西櫓、丑寅櫓、乾櫓(二の丸隅櫓)
三の丸
大手町口門、馬場口門(榎門)、鍛冶口門(菅原門)、大手櫓
「正保三年古図」で確認することができる

3代 宣直

正保4年(1647年)

本丸辰巳櫓が完成する

3代 宣直

承応3年(1654年)

本丸書院が完成する

3代 宣直

寛文8年(1668年)

大火災が起きる
三の丸より出火し、鉄砲櫓・丑寅櫓を除くほぼ全城が焼失する

3代 宣直

寛文9年(1669年)

大地震により石垣が崩壊する

3代 宣直

寛文10年(1670年)

復旧工事が開始される
辰巳櫓からいぬい櫓(後の三階櫓)までの間がすべて切り込みハギの

石垣となる

3代 宣直

延宝2年(1674年)

城内建築物の復旧工事が本格化、本丸寄付普請が始まる

4代 重雄

延宝7年(1679年)

本丸のいぬい櫓があった場所に三階櫓が完成する

4代 重雄

貞亨2年(1685年)

二の丸御殿棟上、本丸表門が再建される

4代 重雄

貞亨3年(1686年)

本丸裏門が再建される

4代 重雄

元禄元年(1688年)

本丸御殿棟上、会所長屋完成、本丸の復旧がほぼ終了する
辰巳櫓、物見櫓、折掛櫓は、この年までに再建されていたと考えられる
鉄砲櫓は寛文8年の大火災から焼失を免れているが、石垣の築替に伴い、

建て直されたと考えられる

4代 重雄

元禄2年(1689年)

二の丸西の門脇櫓、同隅櫓が再建される

4代 重雄

元禄13年(1700年)

二の丸舞台が完成する

4代 重雄

正徳2年(1712年)

「正徳ニ年古図」には79年前の「正保三年古図」と同様に描かれている

ことから、遅くともこの時点では、寛文8年の大火災により焼失した

建物すべて再建されていたものと考えられる

4代 重雄

享保4年(1719年)

託明寺境内より出火し、二の丸及び三の丸が類焼する(通称与茂七加治)
これにより焼失した櫓・門は次のとおり
二の丸
西の門脇櫓、西の門
三の丸
大手櫓、大手町口門、菅原門

4代 重雄

享保10年(1725年)

大雨により、次のとおり石垣、土居、堀に損害が発生する
本丸
石垣36間崩壊
その他
土居272間半破損、堀16間破損

6代 直治

享保12年(1727年)

三の丸大手町口門の再建が着手される

6代 直治

享保14年(1729年)

三の丸大手町口門の再建が完了する

6代 直治

享保17年(1732年)

本丸の普請が行なわれる
表門に再建の棟札があったと古老が伝えており、このことは、

亨保10年の本丸石垣崩壊が表門付近であったことによる可能性がある

6代 直治

寛保2年(1742年)

三の丸大手櫓が再建される

7代 直温

寛保3年(1743年)

二の丸大手中の門脇櫓が再建される

7代 直温

延亨2年(1745年)

二の丸隅櫓が移築・再建される

7代 直温

安永5年(1776年)

三の丸大手町口門の唐同鯱が大阪より取寄せられる

8代 直養

寛政12年(1800年)

本丸の石垣が孕出しにより67間崩壊する
鉄砲櫓から三階櫓に至る間の屈曲部で、現在も石垣にその傷跡が残る

9代 直候

延和元年(1801年)

前年崩壊した石垣が再建される

9代 直候

延和3年(1803年)

堀丈大夫宅より出火、二の丸西の門脇櫓が焼失する

10代 直諒

延和4年(1804年)

二の丸西の門脇櫓が再建される

10代 直諒

文化9年(1812年)

本丸折掛櫓が大破したため修復される

10代 直諒

文政11年(1829年)

二の丸諸建物及び三の丸冠木門の屋根が修復される

10代 直諒

文政13年(1830年)

二の丸隅櫓が解体・修理・移築される

10代 直諒

天保3年(1832年)

本丸辰巳櫓が修復される

10代 直諒

天保4年(1833年)

本丸石垣の孕出しが修復される

11代 直溥

嘉永2年(1849年)

本丸三階櫓の大修理が行われる

11代 直溥

萬延元年(1860年)

本丸辰巳櫓の大修理が行われる

11代 直溥

文久2年(1861年)

本丸石垣に孕出しが修復される

11代 直溥

以上の他にも、記録に見当たらない多くの修理等が、再三にわたり諸門・櫓に行なわれたものと推察されます。

【参考文献】
新発田年譜
新発田郷土誌
新発田連隊史
重要文化財新発田城旧二の丸隅櫓・表門修理工事報告書
新発田市史
菖城物語
城下町新発田400年のあゆみ
正保三年古図
寛文四年古図
正徳二年古図
寛政七年古図
寛政十一年古図
文化元年古図
明治初年の新発田藩家中屋敷割図
復元体系 日本の城株式会社ぎょうせい

【作成】
新発田城を愛す会

より良いウェブサイトにするために、ページのご感想をお聞かせください。

このページに問題点はありましたか?(複数回答可)

このページに関するお問い合わせ

文化行政課文化行政係
〒959-2323 新潟県新発田市乙次281番地2 豊浦庁舎1階
電話番号:0254-22-9534 ファクス番号:0254-26-3755
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。