令和6年度新発田市食育実態調査の結果をお知らせします
令和6年度食育実態調査結果報告
新発田市では、平成20年度から市内の全小中学校において市オリジナルの食育プランである「食とみどりの新発田っ子プラン」に取り組んでいます。
「食とみどりの新発田っ子プラン」は「食の循環によるまちづくり」の概念に基づき、「育てる」→「作る」→「食べる」→「返す」→「育てる」という「食のサイクル」を子どもたち自身が日常生活において意識し実践することにより、自立に向けた「生きる力」を身に付け、将来の新発田市を担う人材を育成することを目的としています。
このプランでは、子どもの成長段階に応じた取組目標が設定されており、小学6年生までに「一人で弁当を作れる子ども」、中学3年生までに「一人で小煮物のある夕食1食分を作れる子ども」を目標としています。
食育実態調査は、本取組の成果や課題を把握し、次年度の取組につなげるため、市内の全小学6年生と中学3年生を対象に毎年アンケート調査を行っているもので、この度、令和6年度の調査結果がまとまりましたのでお知らせします。
調査結果の概要
『育てる(栽培)』
「育てる(栽培)」に関わる設問の数値が数年、わずかに上がったり下がったりを繰り返していますが、調査開始時から比べると数値は増加しており、しばたの心継承プロジェクトをはじめ、これまでの学習や活動を通して地域の食や農に興味・関心が高まっていることが伺えます。
『作る(料理)』
小学6年生の「一人で弁当を作ることができる」割合と、中学3年生の「一人で小煮物を作ることができる」割合がいずれも上がりました。コロナ禍で調理実習ができず、下降傾向が続いていましたが、調理実習の再開により、コロナ禍前の数値まで戻ってきました。調理実習の経験が、知識や技術の習得のほか、「一人でできる」という自信につながっていることが伺えます。
『食べる』
コロナ禍で家庭での「共食(誰かと一緒に食事をすること)」が定着したことで、バランスのとれた食事や楽しい食事、食事マナーの習得につながっていましたが、コロナ禍明けで生活スタイルも再び変化し、小学6年生・中学3年生ともに「家族のおとなと一緒に食事をしている」「主食・主菜・副菜がそろった食事をしている」「いただきます、ごちそうさまのあいさつをいつもしている」割合がいずれも昨年度に比べてわずかに下がりました。
また、小学6年生の「朝食をほとんど毎日食べている」割合が、調査開始時から下降傾向が続いています。低年齢期ほど、保護者の朝食欠食などの生活習慣や食への意識が子どもに影響していることが推察され、引き続き、家庭への啓発により保護者の食への意識を高めていくことが重要です。
近年の野菜をはじめとする物価高騰の影響からか、「家で地場産物を食べている」割合は小学6年生・中学3年生ともに下がりました。
『返す(リサイクル)』
小学6年生・中学3年生ともに「返す(リサイクル)」に関わる設問のほとんどで、数値が昨年度に比べて下がりました。特に市の取組である「食の循環(サイクル)」の認知度が低いため、有機資源センターの見学や、堆肥を使っての花や野菜の栽培・収穫体験など、さまざまな体験活動を通じて、関心を高めていく必要があります。
『生活習慣』
小学6年生・中学3年生ともに、全体的に就寝時間が早まりましたが、起床時刻は遅くなりました。また、不定愁訴をもつ児童生徒の割合が年々上がっています。不定愁訴は一般的に心身のストレス、不規則な生活習慣などが原因で自律神経のバランスが崩れたときにあらわれることが多いとされていますが、改善のためには、身体活動量やメディアに接する時間、睡眠の量や質、朝食摂取など、生活習慣全体を捉え、食育事業を通じて、多様なアプローチをしていく必要があります。
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