薬をもらいすぎていませんか?(ポリファーマシーについて)

ページ番号1016983  更新日 令和3年7月29日

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ポリファーマシーとは

 ポリファーマシーとは、多くの薬を服用しているために、副作用や薬物有害事象※を起こしたり、きちんと薬が飲めなくなっている状態のことをいいます。(仮に多くの薬を服用していても、治療や健康管理のために必要で、適切及び安全に服用できている場合はポリファーマシーではありません。)

※薬物有害事象:薬との因果関係がはっきりしないものを含め、患者に生じる好ましくない、あるいは意図しない兆候、症状、または病気。

ポリファーマシーの問題点

◯ 副作用や薬物有害事象の問題 

 病気の状態や生活環境、服用の回数や量などで変化しますが、処方される薬が6種類以上になると副作用や薬物有害事象が起こるリスクが高くなるといわれています。また、異なる医療機関から同じ効能の薬が重複して処方されている場合は、重複服薬の問題もあるので注意が必要です。

 同じ医療機関で処方されていれば薬の重複や飲み合わせなどもチェックできますが、そうでなければ薬が増えるだけ副作用や薬物有害事象のリスクも高まります。

【主な副作用の症状】ふらつき・めまい・物忘れ・気分が沈む・眠気・食欲低下・おしっこが出にくい・便秘

◯ 残薬の問題

 多くの薬が処方されると用量や用法が複雑になり、特に高齢者には「飲み忘れ」や「飲み残し」が起こりやすくなります。その結果「使わなかった薬(残薬)」がたまるだけでなく、正しく服用できなかったことで症状が悪化し、さらに薬が増えるといった悪循環に陥ってしまう場合があります。

ポリファーマシーの原因

  • 複数の医療機関や診療科を受診することにより、処方される薬の種類が増える
  • 副作用や薬物有害事象を別の薬で対処し続ける「処方カスケード」の状態になっている
  • 特に高齢者は、肝臓や腎臓の機能が低下するため、薬の分解や体外への排出に時間がかかり、薬が効きすぎてしまったり予期せぬ副作用が生じることがある

ポリファーマシーを予防するために

 ポリファーマシーを予防するためには、医師や薬剤師と積極的に情報を共有することが重要です。薬の種類が多い場合や、薬のことで気になることがあるときは、医師や薬剤師に相談しましょう。

 また、ポリファーマシー予防のために下記のことに気を付けましょう。

<ポリファーマシー予防のために有効なこと>

  • お薬手帳は1冊にまとめ、処方薬全体を把握できるようにする
  • お薬手帳に、病歴・副作用歴・アレルギーの有無などの基本情報や、気になる症状をメモしておく
  • かかりつけ薬局をもち、日頃から処方されている薬の情報を把握してもらう
  • 勝手に薬の服用をやめず、医師や薬剤師に相談する
  • 同じ病気で複数の医療機関に行く「重複受診」は、薬の重複を招くため、控える

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